いと思います.

②都道府県協会内及び市区町村内の各中学、高校、高専、大学、実業団と所属団体のOB· 0Gチームの状況を把握し、社会人連盟、或はクラプ連盟として組織を作って行く事が重要な役割となるでしょう.愛知県や東京都ではかなりまとまりのある組織が作られています。このように良い例が在るのですから、是非交流の場を持ち、全国規模でマスターズの組織化を実現してもらいたいと思います。

4 マスターズ世代の日本のハンドボール界への貢献

1) 底辺拡大の為の貢献

(財)日本ハンドボール協会では公認指導員を育成し、いろいろなレベルのチームの普及と強化を進めておりますが、マスターズ大会の参加者にアンケートをとったところ、公認指導員の資格を取得されている方は、412人の参加者のうち49名でした。又近い将来資格取得を希望しているかどうか質問したところ、34名が希望しているとの答えでした。取得者と希望者の両方を合わせても83名と、参加者の20%に満たない訳ですが、マスターズ大会の参加者は長いキャリアと情熱をお持ちの方ばかりですから、培ったその豊かな経験を、自から生かさないことには宝の持ち腐りと言っても良いでしょう。経験の無い子供達と一緒にプレーを楽しみながら、老練な指導力を発揮しチーム作りをして頂けたら、日本のハンドボール界にマスターズ世代ならではの貢献をすることになり、底辺拡大と言う目的を達成することができるのです。

そこで、短期間の講習でしかも比較的容易に修得できる、小学生を指導対象としたJ級指導員コーチの資格を取得して頂き、日本のハンドボール界の底辺となる小学生のチーム作りに積極的に参加して頂いたらどうでしょう。そして、マスターズ世代の組織が充実し、機動性を発揮できるようになってきたならば仲間とキャラバンを組み、近隣の小学校を巡回して小学生のハンドボールに対する興味付けを計るとともに、教職員をも指導対象とする事によってチーム作りだけでなく指導者養成をも狙う。言わば小学校を丸ごとハンドボール漬けにするくらいに動機付けることは出来ないだろうか。以上のような活動を通して、ハンドボールが小学校の体育教材としていかに優れているかを理解してもらい、更に教職員の仲間同士がチームを作り、マスターズ大会の参加へと繋がってゆけたら素晴らしい底辺の拡大が見えて来ると考えています。

2) ハンドボール界への周辺からの応援

(財)日本ハンドボール協会は支援会員の10万人達成を目指して“頑張れハンドボール10万人会”キャンペーンを推進しておりますが、これも前記しましたアンケート調査に(続く)

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