1 、大会の発生

平成6 年に愛知県で開かれる“わかしゃち国体”のリハーサル大会として、平成5年8月9日から13日の5 日間にわたり、第36回全日本教職員ハンドボール選手権大会が豊田市で開催されました。

愛知県は、登録チーム数、実力ともにハンドボール界においては日本を代表する県であると言っても過言ではありません。特に高等学校、中学校、小学校のレベルでは全国的に見て群を抜いて普及しています。また、その普及に貢献して参りました教職員のハンドボールチームも、毎年開催される全日本教職員大会に男女合わせて5~7チームが出場してきました。このチーム数も小・中・高レベルと同様、他地区と比較して図抜けた数字であります。

愛知県教職員チームの最古参ATFは、平均年齢45 歳以上になっても平成4年の高松大会まで、毎年全日本教職員大会に参加してきましたが、このようなことは珍しい例でありました。多くの教職員チームは、このチャンピオンシップ大会に出場し続けることには、体力的な面や時間的な面で限界があり、この大会から引退していました。ハンドボールを楽しむ場から遠ざかってしまった数多くのOB, 0G の皆さんに、いかにして全国大会の場に帰って来てもらうかが、全日本教職員連盟の重要な課題でありました。言い換えますと、全日本教職員選手権大会から引退した教職員OB, 0G の人達が、レクレーションスポーツとしてのマスターズ大会において再度輝くという「マスターズ構想」の実現でありました。そしてATFという、競技スポーツに対して飽くなき挑戦を続けてきた、息の長いチームの存在する愛知県において、第1回マスターズ大会の開催は二度とないチャンスであると考えました。ATFのメンバーに相談したところ、全員から開催への支持そして協力の申し出があり、確かな力を感じ取ることができました。この力強い後押しを支えとして、当時全日本教職員連盟の会長職にあった高橋健夫先生に、全日本教職員大会と同時期、同地区開催の旨を申し出ましたところ、快く了承して下さいました。早速大会開催に向けて準備にとりかかり、そこで先ずATFと中部ドリームズの地元の2チームで実行委員会を結成することになりました。実行委員会の最初の仕事になったのは大会名を何にするかでありましたが、これは教職員大会のOB,OGを呼び戻す大会という ことで、全日本教職員ハンドボールマスターズ大会と命名しました。

以上が現在行なわれております全日本ハンドボールマスターズ大会の発生の経緯です。尚、この大会名は第3回大会まで継続しましたが、参加資格については第2回大会から、教職員OB,OGに限らず年齢制限さえクリアすれば、一般チームも参加できるように全日(続く)

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