又、参加チーム数の増加と年齢較差の広がりから、順位決定型と交流型の2方式を採用して大会を開催しておりますが、大会規模が更に拡大した時には両方式を分離開催することも選択肢の1つとして考えています。しかしアンケート調査の結果では、チームによって複数の回答がありましたので、計42回答中分離開催に賛成したのはわずか1チームで、多くのチームが試合数を減らしても、あるいは大会期間を延長してでも分離開催に反対するとの回答がありました。この一体感もマスターズ大会らしさを象徴しています。

3 マスターズ世代の組織化ー図-2図-3 参照

1) 新しい登録制度の確立

平成13年度(2001年度)第9回全日本マスターズ大会から(財)日本ハンドボール協会が、全日本教職員ハンドボール連盟と共同で大会を主催することになりました。この年から日本協会のマスターズの部に登録する制度ができました。登録料はビーチハンドボールと同様に、チーム登録料1000円個人登録料100円のチーム構成人員分を協会に納入するというシステムです。このシステムはマスターズ大会参加時に参加チームだけが登録し、登録料を納入するという大変簡易な方法で、大会だけを開催するには利便性は高いが、その年の参加チームのみの登録ということで、マスターズ世代の全体を把握するには難があります。マスターズ世代を出来るだけ正確に把握し、更に進んで組織を作り上げて行く為には、登録制度を改革しなければならないと思います. しかしあまり格式張った制度にすると組織の運営が難しくなりますので、ある程度ファジーな制度である必要があります。例えばチーム登録だけは、マスターズ大会に参加、不参加にかかわらず年度始めに行ない、個人登録についてはこれまで通り大会参加時に行なう。

そうすれば全国レベルで、登録チーム数をかなり正確に把握する事が出来ると考えられます。しかし、これを軌道に乗せることが出来るかどうかは疑問であるし、もう一方からのアプローチの必要があると思われます。

2) 全国規模での組織化が出来るか?

上記1) に記した登録制度を確立するためには、マスターズ世代を上手にまとめて組織化することができるかどうかにかかっております。以下2項目に亘って検討してみましょう。

① 都道府県協会に専任の理事を

できるならば常任理事を置く事が必要です。名称は現在都道府県に置かれている社会人代表でもよろしいですし、マスターズ専任でも良いと思います.更に上部組織である全国8ブロック協会内にも専任理事を置き、又下部組織としての市区町村の協会にも専任理事を配置します。彼等の役割は②の項目で記載した(続く)

次ページ(p30)へ

記録誌目次へ

ホームページへ