1 、復活の経緯

緑の芝生の上でさんさんと輝く太陽のもと、上半身を裸にして11人制ハンドボールを楽しんでいる光景を、今でもヨーロッパの各地で見ることができると云う話を以前から聞いておりましたが、国内では復活の声を何度も耳にしながらも、マスターズ大会での実現には及びませんでした。昨年の宮崎でのマスターズ大会の会場で、平成16年度マスターズ大会開催地の実行委員会事務局長、岩手県立花巻北高校の中島昭博先生に11 人制開催の件を相談させて頂きましたところ、「マスターズ大会の主会場となる総合体育館に隣接して、芝生のサッカー場がありますからできないことはないですよ。」とのご返事を頂きました。これは11人制ハンドボールを復活させる絶好のチャンスと感じ、開催実現に向けて、より具体的な活動を開始しました。

更に、今年の2月に花巻市で開催されました、第2回マスターズ実行委員会に出席させて頂きました折に、岩手県協会名誉会長箱崎敬吉氏から、日居城野運動公園の陸上競技場は、昭和24年に開催された岩手インターハイの時に、11人制ハンドボールがデモストレーションとして開催された場所で、言わば岩手県のハンドボール発祥の地であるとのお話を伺いました。そこで急逮会場をサッカー場から陸上競技場のフィールドに変更させてもらい、またとないシチュエーションを得、大会開催に向けて絶好のスタートを切ることができました。

11人制ハンドボールに関しては、私自身も高校1~2年生の2年間しか経験したことがない忘却状態にありました。そこでA·T·Fの浅田、高橋、冨田、の3先輩から助言を承ったことを始めとしまして、東大、京大定期戦で11人制ハンドボールが毎年実施されているとの情報を得て、京都大学OB 川野春雄氏、東京大学OB 佐尾邦久氏ら多くの方々からsuggestionを受けることができました。このようにして記憶をたどりながら11人制ハンドボールの復活を何とか実現することができました。

2 、第1 回11人制ハンドボール大会のゲームに臨んで

今回はマスターズ大会参加チームヘの広報活動が十分にできなかったこともあり、葵クラブ、LBCアルバトロス、教職員連盟の連合とHC 名古屋A・T・F と中部ドリームズ、岩手県有志の連合の2チームの参加に止まりました。

開会式は、県協会名誉会長、箱崎敬吉氏のご挨拶で始められ、続いて全日本教職員連盟名誉会長、佐野和夫氏、本大会審判長で教職員連盟副会長の島崎政治氏からご挨拶を頂き、ゴールポストを背景に全員集合写真の撮影の後、箱崎敬吉氏のスローオフの笛で試合が開(続く)

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