はじめに

(財)日本ハンドボール協会常務理事

普及指導担当 角紘昭

これまで、「ハンドボールの普及活動」は、特に若い世代にハンドボールを広め、その広い裾野から有望な人材を「見つけ出し、育てる」ことによって、トップチームの強化を図ろうということが中心で、その他の活動として、ビーチハンドボールや障害のある人たちも参加できるための開発や企画を援助してきました。

しかし、スポーツライフの充実やスポーツ文化の普及という点からは、ハンドボールにおいても、

等々を立証し、これまでよりもさらに幅広く普及活動を進める必要があります。

この全日本ハンドボールマスターズ大会は、12 年間継続、努力してきた結果、全国各地からの参加も増え、41 チーム、500 名を越えるまでのイベントにまで成長してきました。この大会のメイン行事の一つの懇親会の中で、多くのゴールドパンツ(55 歳以上のプレーヤーのみが着用できる)プレーヤーは「また、明日から、来年出場するための体つくりを始めます。」と互いに誓い合う姿はとてもほほえましく、印象的でした。この言葉が、生涯スポーツとしてのハンドボールを言い表しているといえます。

ここに、生涯スポーツの観点に立った大会運営の具体的な記録と、ハンドボールをスポーツ文化にまでさせるための将来展望等々をまとめておくことは、(財)日本ハンドボール協会が進めている普及活動の大切な柱の一つと考えています。そして、このような活動はハンドボールのさらなる普及と強化に繋がると確信しています。

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